学校で習ったこと、マジで使わなくない?
学校で「サイン・コサイン・タンジェント」とか必死に覚えましたけど、大人になってから使ったことあります? 私は一度もないです。スーパーのレジで「ここはタンジェントで…」とか言わないし。
でも、毎日死ぬほど使うのに、学校が一切教えてくれなかったことが一つだけあります。
「ムカつく奴の対処法」です。
どんなに良い大学を出ても、どんなに仕事ができても、隣の席の人が「ヤバい奴」だったら、その時点でもう人生詰むじゃないですか。毎日が地獄です。
なのに、なんで誰もこの「人間関係」っていう最重要科目の攻略本をくれないんでしょうか?
これを落第すると、人生マジでハードモードになります。
今日は、学校が教え忘れた——というか先生たちも赤点だったかもしれない——人生唯一の必修科目、「人間関係」の攻略について話します。
「悩みの9割」の正体は、全部「人」だった
「いやいや、私の悩みは『お金がないこと』だし」
「俺の悩みは『太ってること』だし」
「9割が人間関係とか大げさだろ」
って思うじゃないですか?
でも、ちょっと想像してみてください。
もし、世界中の人類が消滅して、地球上にあなた一人ぼっちになったとしたら。
その悩み、まだありますか?
- 「お金がない」悩み:誰もいない世界では、エルメスのバッグもタワマンも意味がありません。
ボロボロの服でも誰にも笑われない。
私たちが悩んでいるのは、生活できないからじゃなくて、「誰かと比べて惨めな思いをしたくない」という、対人関係の見栄です。 - 「見た目」の悩み:一人ぼっちなら、寝癖がついてようが、鼻毛が出てようが、太ってようが、どうでもよくないですか?
鏡を見て落ち込むのは、その鏡の向こうに「それをジャッジする誰かの視線」を勝手に想像しているからです。
こうやって「悩みの着ぐるみ」を一枚ずつ剥がしていくと、中から出てくるのはいつも「他人」なんです。
なぜ、アドラーは「悩みはすべて人間関係」と言い切ったのか?
実はこれ、『嫌われる勇気』で有名な心理学の巨匠、アルフレッド・アドラーもこう断言しています。
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」
「9割」どころか「すべて」だと言い切っちゃってるんです。
理由はシンプルに2つ。
- 人間は弱すぎて、一人じゃ死ぬから。ライオンみたいに強くない私たちは、「群れ」を作らないと生き残れませんでした。だから本能レベルで「孤独=死」とインプットされてます。生きるためには人と関わるしかない。でも、関わるとウザい。このジレンマです。
- 比べないと「不幸」になれないから。例えば、あなたの年収が300万だとして。世界に一人なら「ふーん」で終わりです。でも隣に年収1000万の奴が現れた瞬間、「うわ、俺って不幸かも」って悩み始めます。悩みっていうのは、自分の中に発生するものじゃなくて、誰かとの「比較」からしか生まれないんです。
だから、人間関係をどうにかしない限り、私たちは構造的に幸せになれないようになってるんですよ。
「お金」は選択科目、「人間関係」は必修科目
人生を学校の授業に例えると、わかりやすいです。
- お金、学歴、筋肉、英語力これらは「選択科目」です。あればカッコいいし便利だけど、なくてもなんとかなります。無人島に一人でいて、英語が喋れなくても不幸じゃないですよね。
- 人間関係こっちは「必修科目」です。避けて通れません。親、上司、コンビニの店員、近所の人。生きてる限り、強制的に受けさせられます。
ここで重要なのは、「選択科目(金や筋肉)」でどれだけ満点を取っても、「必修科目(人間関係)」の単位を落としたら、人生全体としては「留年(=不幸)」確定ってことです。
逆もまたしかり。
お金がそこそこでも、人間関係さえクリアしていれば、毎日笑って過ごせます。
この科目を攻略することが、幸福への最短ルートだと言い切れる理由はこれです。
「攻略」=「みんなと仲良く」ではない(実践編)
じゃあ、どうすればこの科目をクリアできるのか。
多くの人が勘違いしてるんですが、「誰とでも仲良くする」ことじゃないです。それは無理ゲーです。
本当の攻略法は、「自分のテリトリーを守り抜くこと」。
精神論ではなく、明日から使える具体的なテクニックを3つ装備してください。
① コントローラーを握らない(課題の分離)
ゲームで言えば、自分は自分のキャラしか操作できません。隣のプレイヤー(上司や友人)のコントローラーを奪って操作しようとしたら、喧嘩になりますよね?
人間関係も同じです。
- 自分がどう振る舞うか → 自分のコントローラー(操作可能)
- 相手がどう思うか、機嫌を直すか → 相手のコントローラー(操作不能)
相手が不機嫌でも「あ、この人は今、自分のコントローラーで『不機嫌』ボタンを連打してるんだな。どうぞご自由に」と割り切る。
「私のせいで…」なんて思う必要はありません。それは相手の操作ミスの問題です。
② 「2:6:2の法則」をあきらめる
これは残酷なデータですが、どんなコミュニティに行っても、
- 2割は、あなたが何もしなくても好いてくれる。
- 6割は、どっちでもない。
- 2割は、あなたがどんなに聖人君子でも絶対に嫌ってくる。
この比率は変わりません。宇宙の法則です。
悩む人の多くは、この「絶対嫌ってくる2割」をなんとかしようとして消耗します。でも、それはバグ修正不可能な仕様なんです。
「あ、あなたがその2割担当の方ですね、お疲れ様です」と心の中で判子を押して、残りの8割に時間を使ったほうが賢いです。
③ 「宇宙人」として観察する
どうしても理解不能なムカつく相手には、この魔法を使ってください。
相手を「同じ人間」だと思うから腹が立つんです。「なんでわかってくれないの!」って。
だから、「言葉の通じない、珍しい宇宙人」だと思い込んでください。
嫌味を言われたら、
「うわムカつく!」と反応するんじゃなく、
「ほほう、この星の生物は、威嚇するときにこういう音波を出すのか…興味深い」
と、研究者の視点で観察するんです。これだけで、脳が「感情モード」から「分析モード」に切り替わり、ダメージが激減します。
結論:必修科目をクリアして、さっさと遊ぼう
人間関係という必修科目を攻略しちゃうと、どうなるか。
「脳のメモリ」が爆発的に空きます。
「あの人、怒ってるかな?」「どう思われたかな?」って考えてる時間、もったいなくないですか?
そのエネルギーを、自分の好きなこと(ゲームでも、推し活でも、睡眠でも)に使えるようになります。
悩みがない状態こそが、最強の幸福です。
サイン・コサインなんて忘れていいです。
今日から、この「人間関係」っていう必修科目だけ、ちょっと真面目に勉強してみませんか?
ここさえ赤点を回避すれば、人生は大体なんとかなりますから。

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