Webサイトを公開するには、レンタルサーバーにWordPressをインストールするのが一般的です。しかし、制作作業を始める前に、まずは自分のPC内にWebサイトを構築する「ローカル環境」を用意することをおすすめします。
この「環境構築編」では、なぜローカル環境が必要なのか、そして初心者でも簡単に使えるツール「Local」について解説します。
なぜローカル環境の構築が必要なのか?
WebサイトをPC内に構築するローカル環境は、たとえるなら**「本番前のテストスタジオ」**です。わざわざ自分のPC内に別の環境を作る必要があるのには、主に2つの明確な理由があります。
1. 安全なカスタマイズとテストのため
WordPressの魅力は、テーマやプラグインで自由にカスタマイズできる点にあります。しかし、カスタマイズには予期せぬ不具合がつきものです。例えば、新しいプラグインを追加したら他の機能と衝突してエラーが出たり、CSSを編集したらデザインが大きく崩れてしまったりすることがあります。
もし、これを公開中の本番サイトで直接行ってしまうと、サイトを訪れたユーザーにエラー画面を見せてしまったり、使いにくい状態のままにしてしまったりと、大きな迷惑がかかります。ビジネスサイトであれば、機会損失にもつながりかねません。
ローカル環境という「本番とは隔離された場所」があれば、誰の目も気にすることなく、心ゆくまでデザインの調整や新機能のテストができます。ここで完璧に動作することを確認してから、本番サイトに反映させれば、トラブルを未然に防ぐことができるのです。
2. 新しいプラグインやWordPress本体の事前テストのため
WordPressは日々進化しており、本体のメジャーアップデートが定期的に行われます。また、新しいプラグインやテーマも常にリリースされています。
しかし、アップデートによって、今まで使っていたプラグインやテーマが動かなくなることも稀にあります。そこで、メジャーアップデートや新しいプラグインを本番サイトに適用する前に、まずローカル環境で「自分のサイトは問題なく動くか?」をテストすることが重要になります。これにより、大切なサイトを壊すことなく、安全に最新の状態に保つことができるのです。
Localを利用するメリットとは?
ローカル環境を作るためのツールには、古くから使われているXAMPP(ザンプ)やMAMP(マンプ)などもありますが、近年ではLocalが特に人気を集めています。その理由は、WordPressサイトを作ることに特化しており、初心者にとって非常に使いやすいからです。
圧倒的な手軽さ
Localは、サーバーの専門知識が一切不要です。公式サイトからファイルをダウンロードしてクリックしていくだけで、10分もあればWordPressの環境が整います。
複数のWordPress環境を簡単に作れる
たとえば、「カフェのサイト用」「個人のブログ用」「練習用」といったように、目的ごとに独立したWordPressサイトをいくつでも作って管理できます。複数のプロジェクトを同時に進める際に非常に便利です。
本番環境に近い設定を選べる
サイトを公開する予定のレンタルサーバーに合わせて、PHPやMySQLといった専門的なソフトウェアのバージョンを簡単に切り替えることができます。これにより、本番環境での予期せぬエラーを防ぐことができます。
次のセクションでは、このLocalを使って実際にWordPressを構築する方法について解説します。
コメント